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🌿 このページは心療内科・精神科シリーズ『心療内科・精神科クリニックの予約システム』の関連記事です。

THE STRUCTURE

数字の作り方が、他科と違う

この4点を前提に置いてから、計画を立ててください。

構造 1

1日に診られる人数に、明確な上限がある

初診に時間をかける診療である以上、1日の枠数は物理的に決まります。他科のように「混んだら回転を上げる」ことができません。したがって、診療時間・診察室の数・医師の人数を決めた時点で、収入の上限もほぼ決まります。ここを先に計算してください。

構造 2

初診と再診で、必要な時間がまったく違う

初診に長い時間を要する一方、再診は比較的短く済みます。同じ長さの枠で並べると、初診が入った日だけ全体が押します。初診枠を1日何件までにするか、どの時間帯に置くかは、開業前に決めておく設計事項です。

構造 3

患者さんが積み上がっていく

通院が長期に渡るため、開業から1年、2年と経つほど再診が枠を埋めていきます。これは経営の安定を意味する一方、初診枠が取れなくなる原因にもなります。新しい患者さんを受け入れ続けるなら、枠の配分を定期的に見直す必要があります。

構造 4

開院直後は、認知がないぶん立ち上がりが遅い

心療内科は「すぐ行こう」と決められる診療科ではありません。知ってから受診を決意するまでに時間がかかります。開院初月から埋まる前提の計画は現実的ではなく、数か月分の運転資金を確保しておく必要があります。

ROADMAP

開業までのロードマップ

期間は物件次第で前後します。順番のほうを守ってください。

1

15〜12か月前

診療のスタイルを決める

初診にどれだけ時間をかけるか。この1点が、1日の枠数、必要な診察室の数、収入の上限をすべて決めます。あわせて、カウンセリングや心理検査を扱うか、児童・思春期を診るか、産業医活動を行うかといった方針も。医師1人で始めるなら、無理のない枠数から設計してください。

2

13〜10か月前

立地を選ぶ

駅からの距離は大事ですが、それ以上に「入りやすさ」が効きます。ビルの1階で通りから丸見えの物件は、心療内科では敬遠されることがあります。逆に、雑居ビルの奥すぎても不安を与えます。複数の科が入るビル、あるいはエレベーターで直接上がれる階など、人目に触れずに入れる導線を持つ物件が向いています。

3

12〜9か月前

事業計画と資金調達

1日の枠数 × 診療日数 で上限が決まる構造を、そのまま計画書にします。枠が埋まるまでの期間を保守的に見積もり、その間の固定費を賄える運転資金を確保する。設備投資は他科より抑えられることが多いため、その分を運転資金に回す判断が取りやすい診療科でもあります。

4

10〜7か月前

物件契約と、内装の方針

診察室の防音は最優先事項です。隣室に話し声が漏れる構造では、患者さんが安心して話せません。待合の設計、受付との距離、他の患者さんと目が合わない座席配置。これらは着工前にしか作り込めません。

5

7〜4か月前

内装工事と、スタッフ採用

受付スタッフの採用は、この診療科では特に慎重に。受付での一言が、患者さんの受診の継続を左右します。症状を大声で確認しない、待合で名前を呼ばない、といった運用も含めて、採用時に説明しておいてください。

6

5〜3か月前

Web公開

ホームページを公開します。心療内科は受診を決めるまでに何度もサイトを見返される診療科です。診療時間、初診の流れ、どんな相談ができるか、予約の方法。これらが分かりやすく書かれていることが、受診への後押しになります。

7

3〜1か月前

届出と、初診枠の運用設計

保健所への診療所開設届、地方厚生局への保険医療機関の指定申請(月ごとの締切あり)。あわせて、初診の予約をどう受けるか、1日何件までにするかを最終決定します。開院と同時に予約が入り始めるため、ここを曖昧にしたまま開けると混乱します。

8

開院

初診枠の埋まり方を毎週見る

開院後にまず見るべきは、初診の予約がどのくらい先まで埋まっているかです。先まで埋まりすぎると、いま困っている人が受診できません。枠の配分を月次で調整してください。

PRIVACY

情報の扱いは、この診療科では経営課題そのもの

技術的な話ではなく、患者さんが通い続けられるかの話です。

心療内科への通院は、多くの患者さんが周囲に知られたくないと考えています。職場、家族、知人。通院していること自体が、伝わってほしくない情報です。

これは配慮の問題であると同時に、経営に直結します。受付で症状を口頭で確認された、待合でフルネームを呼ばれた、電話をかけたら職場の同僚に聞かれた——こうした経験があると、患者さんは通院そのものをやめてしまいます。

開業時に決めておきたいのは、次のような運用です。番号での呼び出し、受付での会話の音量、電話をかけ直すときの名乗り方、予約の連絡手段。どれも費用のかからない判断ですが、開院後に変えるのは難しいものです。

🔢

番号での呼び出し

受付番号や整理番号で呼ぶ運用にする。開院時から徹底しておけば、患者さんも自然に受け入れます。

🤫

受付での会話

症状を口頭で確認しない。必要な情報は事前に、あるいは紙や画面で受け取る形にする。

📞

電話のかけ方

医院名を名乗るかどうか。名乗ってほしくない患者さんもいます。初診時に確認する運用にしておく。

💬

文字で完結する連絡手段

電話が苦手な患者さんは少なくありません。予約も変更も、声を出さずに済む手段があると通院が続きます。

NEXT STEP

初診枠の設計を、開院前に済ませる

開院直後の心療内科でよく起きるのが、初診の電話が集中し、受付が対応しきれなくなるという状況です。1件の予約に時間がかかり、その間ほかの電話は繋がらない。かけ直す気力のない患者さんは、そこで諦めます。

私たちが提供している予約・顧客管理システム(リピタス/RepiTas)では、初診と再診で枠の長さを分けて設定でき、初診は1日◯件まで、といった上限も置けます。予約はLINEから24時間受け付けられるため、電話を一度もかけずに受診にたどり着ける状態を作れます。

なお、症状や病歴の入力を必須にしない形での運用も可能です。開業予定の診療時間と枠の考え方をお聞かせいただければ、具体的にご提案します。

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その場で、LINE予約を体験できます

下のスマホ画面は、お客様が実際にLINEから予約する画面のデモです。 メニュー・日時を選んで、予約完了まで実際にお試しいただけます。

※ 心療内科・メンタルクリニック向けの画面例です。「LINE デモ花子」さんとして、予約完了まで実際に操作できます。
項目名・メニュー・配色は、お店に合わせてお作りします。

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FAQ

心療内科の開業についてよくある質問

Q. 開業資金は他科と比べてどうですか?
大がかりな医療機器を必要としない分、設備投資は抑えられる傾向があります。一方で、診察室の防音や待合の設計には手をかける価値があります。浮いた分を運転資金に回す判断が取りやすい診療科です。
Q. 1日に何人まで診るべきでしょうか?
診療スタイル次第です。初診にかける時間、再診の長さ、医師の人数から逆算してください。無理に人数を増やすと診療の質が落ち、それは口コミと通院の継続に直結します。
Q. 初診枠は1日何件にすべきですか?
再診が積み上がることを見越して配分してください。開院直後は初診中心でも、1年後には再診が枠の大半を占めます。初診枠を確保し続けないと、新しい患者さんを受け入れられなくなります。
Q. 立地はどう選べばいいですか?
駅からの距離に加えて、「人目に触れずに入れるか」を見てください。通りから中が見える1階の物件は敬遠されることがあります。複数の科が入るビルは、何科に行くのか分かりにくいという点で選ばれやすい面があります。
Q. 予約は電話だけでも回りますか?
回りますが、取りこぼしが出ます。電話が苦手な患者さんは少なくなく、また受付が1件の予約対応に時間を取られると他の電話が繋がりません。文字で完結する手段を併用するほうが、患者さんにとっても医院にとっても負担が軽くなります。
Q. ホームページには何を書くべきですか?
診療時間、初診の流れ、どんな相談ができるか、予約の方法。受診をためらっている人が繰り返し見返すページなので、「行っていい場所なのか」が伝わる内容にしてください。

※ 本記事は開業実務の一般的な整理であり、診断・治療方針を示すものではありません。手続きの詳細は所轄の窓口にご確認ください。

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