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🐾 このページは動物病院シリーズ『動物病院の予約システム』の関連記事です。

THE PREMISE

開業前に押さえる、4つの前提

人の医療の開業情報は、そのままでは当てはまりません。

前提 1

価格を自分で決める、ということ

公定価格がないため、診療費は自院で設定します。安く設定すれば来院は増えるかもしれませんが、設備投資も人件費も回収できなくなります。逆に高ければ、地域の相場との差を説明できる理由が要ります。開業前に、原価と時間から積み上げた価格表を作っておいてください。

前提 2

飼い主にとって、費用は「思っていたより高い」

ペット保険に入っていない飼い主も多く、診療費は全額自己負担です。「思っていたより高かった」という感想は、動物病院で最も多い不満のひとつです。事前に見込み額を伝える運用を持っているかどうかが、信頼を分けます。

前提 3

予防医療の季節性が、経営を大きく動かす

狂犬病予防注射、フィラリア予防、ワクチン。春先に来院が集中し、その時期の売上が年間を支える構造になっている病院は少なくありません。この繁忙期をどう捌くかが、開業初年度から課題になります。

前提 4

「家族」を診る場所である

飼い主にとって、ペットは家族です。説明の丁寧さ、待たせないこと、連絡の取りやすさ。診療技術と同じくらい、こうした部分が評価されます。そして評価はそのまま口コミになり、次の来院に繋がります。

INVESTMENT

何に、どれだけ投資するか

金額は規模と機器構成で大きく変わるため、優先順位で整理します。

項目考え方後回しの可否
物件・内装給排水、床材、防音、犬猫の動線分離。後から変えにくい最初に確定
手術室・入院設備扱う手術の範囲で必要な広さと設備が決まる設計段階で
エックス線装置遮蔽と届出が必要。設置場所は図面で決める原則最初から
超音波・血液検査機器院内で完結できるかは診療の速さに直結段階導入も可
麻酔・モニタ機器手術を行うなら必須。安全に関わる部分削らない
CT・内視鏡など紹介で対応する選択肢もある後付け可
医薬品・フードの初期在庫開業直後から必要。回転を見ながら調整絞って開始
運転資金認知が広がるまでを支える厚めに

判断の軸は「建物に固定されるものは最初に、買い足せるものは後から」です。内装と手術室の間取りは工事をやり直さないと変えられませんが、検査機器は症例が増えてから足せます。開院時期を春の繁忙期の前に合わせられるかどうかも、初年度の資金繰りに効いてきます。

FLOW

開業までの流れ

動物病院ならではの判断が入る箇所を厚めに書きました。

1

15〜12か月前

どんな病院にするかを決める

一次診療で幅広く診るのか、特定の分野に強みを持つのか。入院・手術をどこまで扱うか、夜間対応をするか、猫専門にするか。この判断が、必要な面積・設備・人員のすべてを規定します。

2

13〜10か月前

地域を調べる

飼育頭数の推計、既存の動物病院の分布と診療時間、住宅の状況。「動物病院が少ない地域」より「働く飼い主が通いにくい時間帯が空いている地域」のほうが、実務的な空白であることがあります。

3

12〜9か月前

事業計画と資金調達

価格表を先に作り、1日の来院件数から収入を計算します。春の予防シーズンに偏る構造を織り込み、閑散期でも固定費を賄えるかを確認してください。金融機関には、この季節変動を説明できる資料が要ります。

4

10〜7か月前

物件契約前の確認

給排水の位置と容量、床の材質と排水、電源、エックス線室の遮蔽が取れるか、鳴き声への防音、そして犬と猫の待合を分けられるか。近隣への配慮(鳴き声、におい)も、契約前に確認すべき事項です。

5

7〜4か月前

内装設計と機器発注

診察室、処置室、手術室、入院室、待合。猫が犬を見ずに済む動線、感染症が疑われる子を隔離できる部屋を図面段階で作り込みます。並行して機器を発注します。

6

5〜3か月前

Web公開とスタッフ採用

ホームページを公開します。飼い主は「近い」「評判」「時間」で探すため、診療時間・場所・駐車場・予約方法が最初の画面で分かる構成に。動物看護職の採用もこの時期に。

7

3〜1か月前

届出と開院準備

都道府県への診療施設の開設届出、エックス線装置に関する届出、麻薬・向精神薬や毒物劇物に関する手続き(扱う場合)、獣医師会への入会、狂犬病予防注射の実施に関する自治体との手続きなど。要件と期限は自治体によって異なるため、必ず所轄に確認してください。

8

開院

予防シーズンの前に、受付を固める

開院初期に予防の繁忙期が来ると、受付が破綻します。予約の受け方と、予防の案内をどう出すかを、シーズン前に決めておく。

WATCH OUT

開院後に効いてくる、注意点

準備段階では見えにくい部分です。

🌸

春の来院集中

狂犬病予防、フィラリア、ワクチン。数か月に来院が偏ります。受付が電話に埋もれる時期でもあります。

💸

費用への不満

全額自己負担のため、金額の説明が不足すると不満になります。見込み額を先に伝える運用を。

🐈

猫が来なくなる

犬の鳴き声や匂いで、猫の飼い主が避けることがあります。待合と診察の動線を分けられるか。

📞

診療中に電話が鳴る

処置中にスタッフが電話に取られると、目の前の子への対応が薄くなります。

🔁

予防の再来を逃す

翌年の案内を誰が出すのか。ハガキ運用のままだと、コストと手間が毎年積み上がります。

🌙

夜間の問い合わせ

急変の連絡は時間を選びません。対応の範囲と手段を、開院前に決めて明示しておく。

なお、動物の診療施設の広告については獣医療法によって広告できる事項に制限があり、診療の内容や治療の効果に関する広告は制限されています。サイトや広告を作る際は、所轄の都道府県に確認しておくと安心です。

NEXT STEP

予防シーズンを、受付の人手で乗り切らない

春の予防シーズンは、来院と電話が同時に集中します。受付が電話に取られると、待合の飼い主も、処置中の動物も待たされます。この時期だけ人を増やすのは、採用の面でも現実的ではありません。

私たちが提供している予約・顧客管理システム(リピタス/RepiTas)は、LINEから24時間予約を受け付けます。ワクチンやフィラリア予防の時期が来たら、前回の接種日を基準に自動でご案内を送れるため、ハガキの印刷も投函も不要です。診察・手術・予防で枠の長さを分けて管理できます。

開業予定の規模と診療時間をお聞かせいただければ、繁忙期をどう捌くかも含めてご提案します。

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TRY IT NOW

その場で、LINE予約を体験できます

下のスマホ画面は、お客様が実際にLINEから予約する画面のデモです。 メニュー・日時を選んで、予約完了まで実際にお試しいただけます。

※ 動物病院向けの画面例です。「LINE デモ花子」さんとして、予約完了まで実際に操作できます。
項目名・メニュー・配色は、お店に合わせてお作りします。

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FAQ

動物病院の開業についてよくある質問

Q. 開業資金はどれくらい必要ですか?
扱う診療の範囲と機器構成で大きく変わります。入院と手術を行うなら面積も設備も増え、一次診療中心なら抑えられます。まず「どんな病院にするか」を決め、そこから積み上げてください。あわせて、認知が広がるまでの運転資金を厚めに確保しておくことをおすすめします。
Q. 開業の時期はいつがいいでしょうか?
予防シーズンの前に開院できると、初年度の来院が立ち上がりやすくなります。ただし開院直後に繁忙期が来るため、受付と予約の運用を固めてから迎えられるスケジュールにしてください。
Q. 診療費はどう決めればいいですか?
原価と所要時間から積み上げるのが基本です。地域の相場も参考にはなりますが、それに合わせるだけだと投資が回収できないことがあります。価格表を開業前に作り、事業計画と整合させてください。
Q. どんな届出が必要ですか?
都道府県への診療施設の開設届出が基本となり、エックス線装置を設置する場合はその届出も必要です。麻薬・向精神薬、毒物劇物などを扱う場合はそれぞれ手続きがあります。要件と期限は自治体によって異なるため、必ず所轄に確認してください。
Q. 犬と猫の待合は分けるべきですか?
分けられるなら分けたほうがよいでしょう。猫は犬の存在で強いストレスを受け、それを知っている飼い主は環境で病院を選びます。完全な分離が難しくても、時間帯を分ける、パーティションを設けるといった方法があります。
Q. ホームページはいつ公開すべきですか?
開院の3〜6か月前が目安です。飼い主は地図アプリと検索で探すため、反映までの時間を考えると直前では間に合いません。診療時間・場所・駐車場・予約方法を最初の画面に置いてください。

※ 届出の名称・要件・期限は自治体や時期によって異なります。詳細は所轄の都道府県窓口にご確認ください。

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