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🦷 このページは矯正歯科シリーズ『矯正歯科の予約システム』の関連記事です。

CASH FLOW

矯正歯科の現金は、こう動く

ここを理解しないと、必要な運転資金を読み違えます。

構造 1

入金は「契約時」ではなく「分割」で来る

矯正費用を一括で受け取る医院もありますが、患者さんの負担を考えて装置装着時+調整ごとの分割にしている医院が多数です。総額は大きくても、月々に入る額はそれほどでもない。開業初年度は契約件数が少ないため、この差が資金繰りに直結します。

構造 2

支出は「治療の前半」に寄る

装置、ワイヤー、アライナー、ラボへの委託費。費用は治療の初期に集中して発生します。つまり、契約が増えるほど短期的には現金が出ていく。売上が伸びているのに口座が減る、という状況が矯正では起こり得ます。

構造 3

保険診療の入金という「土台」がない

一般歯科であれば、保険診療の請求が2か月遅れとはいえ毎月一定額入ってきます。矯正専門で開業する場合、この安定した入金がありません。顎変形症など保険適用となる症例を扱うかどうかで、資金計画の性質が変わります。

構造 4

治療期間が長く、途中で人が動く

2〜3年の治療期間中に、患者さんは進学・転勤・引越しをします。中断や転医が発生したときの費用精算の取り決めを、契約書で先に定めておく必要があります。ここが曖昧だと、開業数年後にトラブルとして表面化します。

BREAKDOWN

開業資金は、何に使われるか

金額は物件・規模・機器構成で大きく変わります。ここでは項目と考え方を整理します。

項目矯正歯科での考え方削れるか
物件取得・保証金商圏が広いため駅前・幹線沿いが有利。面積は一般歯科より小さくても成立立地は削らない
内装工事来院が長期に渡るため、待合と診療空間の印象が効いてくる慎重に
ユニット調整来院は短時間・多人数。台数は回転数から逆算する段階導入可
画像診断機器セファロは矯正診断の基本。CTを初期から入れるかは方針次第CTは後付け検討
口腔内スキャナアライナー矯正を主軸にするなら実質必須。しない場合は優先度が下がる方針で分岐
材料・装置の初期在庫開業直後から必要。契約が伸びると追加発注も増える削れない
広告・Web認知がゼロから始まる。開業前からの準備が要る配分を工夫
運転資金最重要。契約が積み上がるまでの期間を支える厚めに

矯正専門の開業では、設備投資を抑えられる分を運転資金に回すという判断が現実的です。契約が積み上がるまでの期間、固定費(賃料・人件費・返済)は毎月出ていきます。ユニットを1台減らして半年分の運転資金を厚くするほうが、経営の安定度は上がります。

FLOW

開業までの工程

矯正ならではの判断が挟まる箇所に印をつけました。

1

18〜14か月前

診療方針を決める(矯正専門か、一般併設か)

矯正専門で開業するか、一般歯科を併設するか。この判断が資金計画のすべてを変えます。専門であれば設備は絞れるが保険の土台がない。併設であれば安定するが投資も人員も増える。ここを曖昧にしたまま先に進むと、あとで整合が取れなくなります。

2

15〜11か月前

商圏を読む

矯正は「近いから」では選ばれにくく、電車で30分かけて通う人もいます。商圏が広い分、競合も広く見る必要があります。逆に、通院が2〜3年続くことを考えると「通いやすさ」も無視できません。駅からの距離と、駐車場の有無は両方見ておく。

3

12〜9か月前

資金計画と融資交渉

金融機関には、「何件契約すれば返済が回るか」を月次で示す資料が要ります。矯正は1件あたりの金額が大きいため、件数の見込みが甘いと計画全体が崩れます。保守的な件数で成り立つかを先に確認してください。

4

10〜7か月前

物件契約と設計

セファロ・パノラマの設置スペースと遮蔽、ユニットの配置、カウンセリング室の確保。矯正はカウンセリングに時間をかけるため、独立した相談スペースがあるかどうかで運用が変わります。診療室の一角で長時間の説明をすると、他の患者さんの回転が止まります。

5

7〜4か月前

機器発注、内装着工、Web公開

この時期にホームページを公開します。矯正は検討期間が長く、「見つけてから相談するまでに数か月かかる」のが普通です。開院直前に公開しても、初年度の相談件数には結びつきません。

6

4〜1か月前

届出、スタッフ採用、カウンセリング体制の準備

保健所への開設届、エックス線装置の備付届。保険診療(顎変形症など)も扱うなら地方厚生局への指定申請も。相談から契約までの説明手順を、開院前に文書化しておくと、スタッフが変わっても品質が保てます。

7

開院

相談件数から追う

開院直後に見るべきは売上ではなく相談件数と、相談から契約に至った割合です。相談が来ていないのか、来ているが契約に至らないのか。原因が違えば打ち手も変わります。

AFTER OPENING

開院後、資金面で効いてくること

日々の運用が、そのまま数字に出ます。

📅

調整来院の欠席

月1回の調整が飛ぶと、治療期間が延びます。期間が延びれば、その分だけ枠を占有し続けることになります。

🔕

リマインドの有無

1か月前に取った予約は忘れられます。前日の連絡があるかないかで、当日の空き枠の数が変わります。

📝

契約書の中断・転医条項

長期治療では一定数が中断します。精算のルールが曖昧だと、返金交渉に時間を取られます。

🗣

相談から契約への転換

相談は無料にしている医院が多く、ここが赤字の入口になります。説明の質と手順の標準化が効きます。

🦷

保定期間のフォロー

装置が外れた後の保定こそ、後戻りを防ぐ肝心な期間です。ここで来院が途切れると、結果への満足度が下がります。

👥

スタッフの定着

矯正は担当が変わると患者さんの不安が増します。長期治療だからこそ、人の入れ替わりが治療の質に響きます。

NEXT STEP

長期通院を、何で支えるか

矯正の経営は、契約を取ることより2〜3年通い続けてもらうことで決まります。途中で来なくなれば治療は完了せず、満足度も紹介も生まれません。そして通院が途切れる原因の多くは、治療内容ではなく「うっかり」です。

私たちが提供している予約・顧客管理システム(リピタス/RepiTas)では、次回の調整予約をその場で入れ、前日にLINEで自動的にお知らせできます。装置が外れた後の保定期間も、同じ仕組みで来院間隔を管理できます。開業時から入れておけば、患者数が増えても受付の手間は増えません。

開業の規模感と診療方針をお聞かせいただければ、必要な機能とそうでない機能を整理してお伝えします。

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その場で、LINE予約を体験できます

下のスマホ画面は、お客様が実際にLINEから予約する画面のデモです。 メニュー・日時を選んで、予約完了まで実際にお試しいただけます。

※ 歯科医院向けの画面例です。「LINE デモ花子」さんとして、予約完了まで実際に操作できます。
入力した予約は歯科医院のデモサイトに実際の予約として登録され、管理画面から確認できます。
項目名・メニュー・配色は、お店に合わせてお作りします。

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FAQ

矯正歯科の開業についてよくある質問

Q. 矯正専門と一般歯科併設、どちらがよいですか?
資金計画の性質が変わる分岐です。専門は設備投資を抑えられますが保険診療の安定した入金がありません。併設は入金が安定する代わりに、投資額もスタッフ数も増えます。自身の症例数の見込みと、確保できる運転資金から逆算してください。
Q. 運転資金はどれくらい確保すべきでしょうか?
矯正は契約が積み上がるまでに時間がかかります。開院当初は相談があっても契約に至るまで数か月かかることも珍しくありません。固定費の数か月分では心もとなく、より厚めに見ておくほうが判断に余裕が生まれます。
Q. 勤務医時代の患者さんに声をかけてもよいですか?
勤務先との取り決めや、患者情報の取り扱いに関わります。個人情報を持ち出しての連絡はトラブルになりやすいため、退職時の合意内容を確認したうえで慎重に判断してください。
Q. 開業時にCTは必要でしょうか?
診療方針次第です。埋伏歯や外科的処置を伴う症例を扱うなら診断の質に関わります。一方、初期はセファロとパノラマで進め、症例数が増えてから導入するという判断もあります。撮影が必要な症例を近隣に依頼する選択肢もあります。
Q. アライナー矯正を主軸にする場合、資金計画は変わりますか?
変わります。口腔内スキャナが実質必須になる一方、装置は外部に発注する形になるため、院内の技工設備は簡素で済みます。症例ごとの原価が読みやすい反面、1件あたりの外注費は継続的に発生します。
Q. ホームページはいつ公開すべきですか?
開院の半年前を目安に。矯正は検討期間が長く、見つけてから相談するまでに時間がかかります。開院直前の公開では、初年度の相談件数に結びつきません。

※ 本記事は一般的な情報の整理であり、個別の資金計画・税務・法務については専門家にご相談ください。金額や手続きは地域・時期により異なります。

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