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📖 このページは『無断キャンセルは、3つの理由に分けると防げる|予防から事後対応までの設計』の深掘り記事です。

INTRO

カルテが別にあると、確認は必ず直前になります

紙のカルテを使っている店では、確認のタイミングがほぼ固定されています。お客様が入ってきて、名前を聞いて、棚から出す。この順番だと、確認は接客の一部にならざるを得ません。前回の内容を読みながら、目の前の相手と話すことになります。

予約にカルテが紐づいていると、この順番が崩せます。前日の準備時間に明日の予約者を順に開き、内容を頭に入れておける。当日は「探す」ではなく「思い出す」から始まります。お客様から見た印象は、まったく違うものになります。

このページでは、カルテ連携で具体的に何が変わるのかを4つの側面から見たうえで、連携しても解決しない部分についても正直に触れます。

CHANGE

紐づけると、4つの側面が変わる

時短だけの話ではありません。

🔍

確認 — タイミングが前倒しになる

当日その場ではなく、前日にまとめて確認できます。複数人の予約をまとめて見ると、その日の流れも組み立てられます。「この方は時間がかかるから、後ろに余裕を持たせよう」という判断が、当日ではなく前日にできるようになります。

🔁

引き継ぎ — 口頭が要らなくなる

担当が休んだ日、代わりに入る人が予約を開けば経緯まで分かる。「あの人は〇〇が苦手だから」という情報が、記憶ではなく記録として渡ります。シフト制の店ほど、この差が大きく出ます。

💡

提案 — 前回からの変化で話せる

前回と前々回の内容が並んで見えると、「そろそろこちらを試してみますか」という提案の根拠ができます。売り込みではなく、経過に基づいた提案になります。受け取る側の印象がまったく違います。

🛡

証跡 — 言った言わないを避けられる

要望、注意事項、同意した内容が日付とともに残る。トラブルが起きたときに事実を確認できる状態は、店とお客様の双方を守ります。紙のカルテでも同じですが、探せなければ意味がありません。

DESIGN

カルテ欄を、どう設計するか

項目を増やすほど、書かれなくなります。

01

書く時間を、業務のどこに置くか先に決める

「空いた時間に」では書かれません。会計の直後、次の準備の前、といった具体的な場所を決めてください。ここが決まっていないカルテは、忙しい日から順に空白になります。

02

選択式と自由記述を、分ける

毎回同じことを書く項目は選択式にします。自由記述は1つで足ります。自由欄が3つも4つもあると、どこに何を書くか迷い、結局どれも埋まりません。

03

検索できる形にしておく

量が増えたときに読まれなくなる原因は、探せないことです。キーワードで引ける状態かどうかを、導入前に確認してください。画像だけのカルテは、後から使えません。

04

写真を残すなら、撮る場面を決める

施術前後、仕上がり、状態の記録。「撮れるときに撮る」では溜まりません。どの場面で撮るかを決めておくと、比較できる形でそろいます。

05

見せてよい範囲を、決めておく

全スタッフが全員のカルテを見られる状態が適切とは限りません。担当以外は概要のみ、といった段階を設けられるかを確認してください。

06

お客様に伝える言葉を、そろえる

記録を取ることへの説明は、スタッフによってばらつきがちです。「よりよいご提案のために記録を残しています」という一文を共通化しておくと、不安を招きません。

COMPARE

紙のカルテと、予約に紐づくカルテ

紙が劣るという話ではなく、どこで差が出るかという話です。

場面紙のカルテ予約に紐づくカルテ
前日の準備棚から明日の分を抜き出す予約一覧から順に開く
当日の取り出し名前で探す(数十秒)予約をタップするだけ
担当交代口頭で引き継ぐ同じ画面を見れば分かる
過去の傾向を見る綴りを遡って読む時系列で並ぶ
複数店舗での共有実質不可店舗をまたいで参照
紛失・災害時復旧できないバックアップから復旧
書く手軽さペンで速い入力に慣れが要る

LIMIT

連携しても、解決しないこと

期待の位置を、正しく置いてください。

✍️

書く時間そのものは、なくなりません

紐づけても、記録の内容は人が書きます。入力の速さは端末と項目設計で多少改善しますが、ゼロにはなりません。時短を目的にすると、期待外れになります。

📵

書かれていない情報は、出てきません

導入した瞬間に過去の記録が現れるわけではありません。紙の時代の内容は、移すか、これから積み上げるかのどちらかです。効果が実感できるまで数か月かかります。

🧑‍🤝‍🧑

スタッフ間の質のばらつきは、残ります

詳しく書く人と、一行で終わる人がいます。項目を選択式にして最低限をそろえるのが、現実的な対策です。

🔐

情報漏えいのリスクが、消えるわけではありません

紙の紛失リスクは減りますが、権限設定や端末の管理という別のリスクが増えます。誰がどこから見られるかを、運用として決める必要があります。

📶

通信が止まると、見られません

クラウド型は回線に依存します。当日分だけでも紙に出せる運用を用意しておくと、通信障害の日でも慌てずに済みます。

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FAQ

よくある質問

Q. 紙のカルテを、全部データ化する必要がありますか?
必要ありません。過去分をすべて入力しようとすると、途中で必ず止まります。連絡先と最終来店日だけを移し、詳しい内容は次の来店時に必要な分だけ書き写す方式が現実的です。よく来る方から順に埋まっていくため、数か月で実用に足るようになります。
Q. カルテに残した内容は、お客様に見せるものですか?
店の方針によります。仕上がり写真や施術内容の要約を共有すると信頼につながる一方、内部向けの所見まで見えると書きにくくなります。お客様に見せる欄と、内部だけの欄を分けられるかどうかを、選定時に確認してください。
Q. スタッフが入力に慣れていません。
項目を減らすことが最大の対策です。選択式の項目を中心にして、自由記述は1つだけにする。入力に1分以上かかる設計は続きません。タブレットや音声入力を試す前に、まず項目を削ることを検討してください。
Q. カルテの内容は、どのくらい保管すべきですか?
業種や関連法令によって考え方が異なります。医療・施術系では法令で保存期間が定められている場合があるため、所管の規定を確認してください。それ以外の業種でも、トラブル対応の観点から数年分は残しておくのが一般的です。
Q. 複数店舗で、同じお客様のカルテを共有できますか?
システム側が対応していれば可能です。ただし、共有することをお客様にどう伝えるかを整理しておく必要があります。プライバシーポリシーへの記載と、店頭での説明をそろえておいてください。
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