リピタス LINEで相談

📖 このページは『無断キャンセルは、3つの理由に分けると防げる|予防から事後対応までの設計』の深掘り記事です。

INTRO

CRMという言葉が、二重に使われている

CRMは Customer Relationship Management の略で、本来は「顧客との関係をどう築くか」という考え方そのものを指します。ところが実務では、その考え方を実行するためのソフトウェアのこともCRMと呼びます。この二重の使われ方が、話を分かりにくくしています。

ソフトの話だけを聞くと「顧客の情報が保存できるもの」に聞こえます。しかし保存するだけなら、Excelでもスマホの連絡先でもできます。CRMがそれらと違うのは、保存した情報から「次に誰へ、何をするか」を取り出せるように設計されている点です。

このページでは、店舗運営の目線で「何を管理するものなのか」「名簿やExcelと何が違うのか」「入れても使われなくなるのはなぜか」を、順に整理します。専門用語はできるだけ避けます。

先に結論

CRMの価値は、記録の量ではなく「引き出せる形になっているか」で決まります。顧客名と電話番号が1万件あっても、そこから「3か月来ていない人」を1分で出せないなら、それは名簿であってCRMではありません。

SCOPE

CRMが管理する、4つの層

上から下へ行くほど、店舗の判断に直結します。

🪪

① 属性 — 誰なのか

氏名、連絡先、生年月、居住エリア、来店のきっかけ。ここだけで止まっているものが「名簿」です。属性は変化が少ないため、集めても判断材料にはなりにくい層です。ただし連絡手段の正確さは、後のすべての土台になります。

📅

② 行動 — いつ、何をしたか

来店日、予約日、利用メニュー、金額、担当者、キャンセルの有無。CRMの中核はここです。行動は積み重なるほど意味を持ちます。1回では単なる記録ですが、5回たまると来店周期という判断材料に変わります。

🗒

③ 文脈 — どういう事情があったか

施術やカウンセリングの内容、要望、苦手なもの、家族構成、会話で出た予定。いわゆるカルテにあたる層です。ここが残っていると、次の接客が「初めまして」から始まらずに済みます。

🎯

④ 状態 — 今どういう関係か

新規/再来/常連/離脱しかけ。最終来店からの経過日数。①〜③から自動で導き出される層で、ここがあると「今日、誰に連絡すべきか」が決まります。多くの店舗が持っていないのが、この層です。

COMPARE

名簿・Excel・CRMは、どこが違うのか

できる/できないではなく、「手間をかけずにできるか」で分かれます。

やりたいこと紙の名簿ExcelCRM
顧客の連絡先を残すできるできるできる
来店履歴を顧客ごとに追う手作業で照合関数で可能標準機能
3か月来ていない人を抽出実質不可フィルタで可能ワンクリック
予約が入った瞬間に履歴へ反映手入力手入力自動
複数スタッフが同時に見る/書く不可壊れやすい前提として設計
抽出した人へまとめて連絡手作業外部ツールへ転記そのまま配信

MINIMUM

店舗が最低限、持っておきたい項目

多く集めるほど良いわけではありません。使う予定のない項目は、入力の負担になるだけです。

01

連絡が取れる手段

電話番号だけでは連絡が取りにくくなっています。LINEやメールなど、こちらから送れて相手が気づける経路を1つ確保してください。ここが欠けていると、以降の項目をどれだけ集めても行動に移せません。

02

最終来店日

これ1つで「離れかけている人」が分かります。CRMで最も費用対効果の高い項目です。来店周期が2か月の店なら、3か月を超えた時点で声をかける対象になります。

03

利用メニューと金額

何にお金を使う人なのかが分かると、案内の内容を変えられます。全員に同じ案内を送るのをやめられるのは、この項目があるからです。

04

担当スタッフ

指名文化のある業種では必須です。担当が辞めたときに顧客がまとめて離れる事態を、事前に把握できます。

05

来店のきっかけ

ポータル経由か、紹介か、検索か。販促費をどこに使うべきかの判断は、この項目がないと勘になります。予約時に1つ選んでもらうだけで十分です。

06

自由記述のメモ

要望、苦手、会話の内容。構造化しにくい情報こそ、接客の質を左右します。ただし検索できる形にしておかないと、量が増えたときに読まれなくなります。

FAIL

導入したのに、使われなくなる理由

ツールの性能ではなく、運用の設計で決まります。

✍️

入力が、営業時間中の負担になっている

接客の合間に別の画面を開いて手入力する運用は、忙しい日から先に崩れます。予約が入った時点で顧客レコードが自動でできる仕組みでないと、入力は続きません。

🕳

項目が多すぎて、半分が空欄

導入時に「あったほうがいい」で項目を増やすと、埋まらない欄が並びます。空欄が目立つ画面は、見る気を失わせます。最初は5項目から始めて、必要になったら足すほうが定着します。

🔍

貯めたデータを、取り出す用事がない

記録が目的化すると、誰も見なくなります。月に一度でいいので「3か月来ていない人を出して、案内を送る」といった用事を運用に組み込んでください。使う予定があるから、入力に意味が生まれます。

🧍

担当者だけが使っている

一人しか触らないシステムは、その人が休むと止まります。誰でも同じ画面を見て、同じ判断ができる状態にして初めて、店の資産になります。

🔗

予約システムと切り離されている

予約は予約システム、顧客はCRMと分かれていると、突き合わせの手作業が毎日発生します。この手作業が、導入後3か月で運用をやめる最大の原因です。

ORDER

集めてから考えるのか、考えてから集めるのか

「とりあえずデータを貯めておけば、いつか役に立つ」という進め方は、店舗規模ではほとんど機能しません。使い道の決まっていない項目は入力されず、入力されない項目は集計に耐えず、集計できないデータは判断に使えないからです。

順番は逆にしてください。まず「毎月やりたいこと」を1つ決めて、それに必要な項目だけを集めます。たとえば「前回から3か月経った人へ案内を送る」と決めれば、必要なのは連絡手段と最終来店日の2つだけです。これなら入力も続きます。

1つ回り始めたら、次の用事を足します。「よく来る人だけに先行案内を出す」なら来店回数が要り、「メニュー別に案内を変える」なら利用履歴が要ります。用事が増えるたびに項目が増えるという順番なら、空欄は生まれません。

REPITAS

予約から自動でたまる顧客管理という考え方

当社の予約・顧客管理システム「リピタス(RepiTas)」は、予約が入った時点で顧客レコードが作られ、来店・キャンセル・利用メニューがそのまま履歴として積み上がります。別画面での転記が発生しないため、忙しい日でも記録が途切れません。

最終来店日からの経過や来店回数での抽出、そこからの一斉案内までを同じ画面で行えます。項目の追加やカルテ欄の作り込みもご相談いただけます。※内容により別途費用と期間が必要です。

料金は月額11,000円〜、初期費用0円〜。まずは現状をお聞かせいただくところから始められます。

RELATED

あわせて読みたい

SERIES TOP

無断キャンセルは、3つの理由に分けると防げる|予防から事後対応までの設計

予約と顧客の記録が揃うと、キャンセル対策も勘ではなく数字で打てるようになります。シリーズのTOPページです。

TOPページへ

TRY IT NOW

その場で、LINE予約を体験できます

下のスマホ画面は、お客様が実際にLINEから予約する画面のデモです。 メニュー・日時を選んで、予約完了まで実際にお試しいただけます。

※ ネイルサロン向けの画面例です。「LINE デモ花子」さんとして、予約完了まで実際に操作できます。
入力した予約はネイルサロンのデモサイトに実際の予約として登録され、管理画面から確認できます。
項目名・メニュー・配色は、お店に合わせてお作りします。

別タブで大きく体験する

FAQ

よくある質問

Q. CRMと顧客管理システムは、違うものですか?
日本の店舗向けサービスでは、ほぼ同じ意味で使われています。厳密にはCRMは「顧客との関係づくり」という考え方を指し、その実行を助けるソフトが顧客管理システムです。営業支援に寄ったものをCRM、店舗のカルテに寄ったものを顧客管理システムと呼び分けることもありますが、選定時は名称より備わっている機能で判断してください。
Q. Excelで顧客管理をしていますが、限界はどこですか?
1人で使い、件数が数百までなら十分に機能します。崩れるのは、複数人が同時に触るとき、予約と履歴を毎回突き合わせるとき、そして抽出した相手へ連絡を送るときです。この3つのどれかで手作業が発生しているなら、専用のシステムを検討する段階です。
Q. 個人情報を預けることに不安があります。
どこにデータが保管され、誰がアクセスでき、解約時にどう返却・削除されるかを、契約前に文書で確認してください。あわせて、自店側で「誰がどこまで見られるか」を設定できるかも重要です。紙の名簿を店内に置いておくより安全になる場合もあれば、その逆もあります。
Q. 小規模な店でも、顧客管理システムは必要ですか?
来店が月に数十件で、店主が顔と事情をすべて覚えていられるなら、急ぐ必要はありません。検討すべきなのは、スタッフが増えたとき、店主が現場を離れる時間ができたとき、そして「あの人しばらく来ていないな」と気づけなくなったときです。記憶が追いつかなくなった時点が、導入の適期です。
Q. 入力の手間が増えるのが心配です。
手入力を前提にしたシステムは続きません。予約が入った時点で顧客情報が自動的に作られ、来店やキャンセルも自動で履歴になる構成を選んでください。人が入力するのは、システムが知りようのない「会話の内容」や「要望」だけに絞るのが現実的です。
LINEで顧客管理の相談をする