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📖 このページは『無断キャンセルは、3つの理由に分けると防げる|予防から事後対応までの設計』の深掘り記事です。

INTRO

負担の正体は、件数ではなく工程数です

「キャンセルの電話が多くて困る」という相談を受けたとき、まず件数を伺います。すると、月に十数件ということが珍しくありません。数だけ見れば大した量ではない。それでも負担に感じるのは、1件あたりにぶら下がっている作業が多いからです。

電話に出て手を止める。内容を聞いて、どの予約か特定する。台帳を開いて、該当の予約を消す。空いた枠をどうするか考える。通話が2分でも、前後を含めれば5分以上。しかも営業中に、突然発生します。

この4工程のうち、3つは店がやらなくてよい作業です。お客様が自分で操作すれば、受ける必要も、特定する必要も、台帳を直す必要もありません。残るのは、空いた枠をどうするかという判断だけになります。

このページの範囲

セルフ変更の設計そのもの別ページで扱っています。ここでは店側の作業工程に絞って、どこがどう減るのかを見ていきます。

BREAKDOWN

キャンセル1件の、4工程

自店で何分かかっているか、当てはめながら読んでください。

01

受ける(手を止める)

施術中、調理中、接客中に鳴る。手を止め、道具を置き、電話に向かうまでの時間がここに含まれます。キャンセルの電話は、予約の電話と違って売上を生みません。それでも同じだけ中断のコストが発生します。営業時間外にかかってくれば、留守電を聞いて折り返す作業が加わります。

要点

セルフ操作なら → 発生しない

02

どの予約か、特定する

「明日の予約をキャンセルしたいのですが」と言われて、名前を聞き、台帳から該当の予約を探す。同姓の方がいれば確認が増え、聞き間違えれば別の予約を消す事故になります。忙しい時間帯ほど、この確認が雑になります。

要点

セルフ操作なら → 本人が特定済み

03

台帳を、直す

予約を消す、または日時を書き換える。紙の台帳なら二重線を引き、複数の場所に書いているなら全部を直す必要があります。直し漏れがあると、当日「来るはずの人が来ない」あるいは「消したはずの枠に人が来る」という事故につながります。

要点

セルフ操作なら → 自動で反映

04

空いた枠を、どうするか考える

ここだけは、人の判断が残ります。他のお客様に回すのか、そのまま空けておくのか、待っている人に連絡するのか。ただし、キャンセル待ちの仕組みがあれば、案内を送る作業自体は自動にできます。判断だけが人の仕事として残ります。

要点

自動化できるが、判断は残る

REMAINS

それでも、店に残る仕事

全部が消えるわけではありません。

🤔

空いた枠を、どうするか

繁忙期なら埋めたい。閑散期なら休憩に充てたい。この判断は自動化の対象外で、店の状況を知っている人にしかできません。むしろ、事務作業が消えることで、この判断に時間を使えるようになります。

📋

締切後のキャンセルへの対応

セルフ操作の締切を過ぎたあとの連絡は、電話で受けることになります。ここを塞いでしまうと、無断キャンセルへ流れます。締切後の窓口は必ず用意し、案内文にも書いておいてください。

💬

事情のある連絡

体調不良、事故、身内の不幸。こうした連絡には、機械的な処理ではなく人の対応が必要です。単純なキャンセルが自動化されている分、こちらに時間を割けます。

📊

繰り返す方への、個別対応

記録が残っていれば、頻度の異常な方が見えるようになります。次回以降の扱いをどうするかは、店の判断です。感情ではなく記録を根拠にできる点が、自動化の副次的な効果です。

SETUP

実際に減らすための、5つの設定

どれも、導入時に決めておくべきことです。

01

予約完了の通知に、変更・キャンセルのリンクを入れる

ここが起点です。お客様がリンクを持っていなければ、結局電話をかけてきます。予約直後の通知は最も確実に読まれるメッセージなので、必ずここに入れてください。

02

リマインドにも、同じリンクを入れる

前日のリマインドを見て「行けない」と気づく人がいます。その場で操作できなければ、そのまま無断キャンセルです。リマインドは、キャンセルを受け取る機会でもあります。

03

締切を決め、締切後の窓口も示す

「◯時間前まではこちらから、それ以降はお電話ください」。締切だけ書いて窓口を書かないと、連絡が来なくなります。この一行の有無で、当日の空席の数が変わります。

04

変更を、キャンセルより目立たせる

「行けなくなった」の多くは「その日は行けない」です。日程変更の選択肢を先に、大きく見せることで、予約が残ります。キャンセルの導線は、その下に小さく置けば十分です。

05

キャンセル待ちの受け口を、用意しておく

空きが出たときに送る相手がいなければ、通知の仕組みがあっても動きません。満席の画面に「空いたらお知らせします」の登録導線を置いておくことで、初めて埋め直しが機能します。

REPITAS

受けて、直す作業を、なくせます

当社の予約・顧客管理システム「リピタス(RepiTas)」では、お客様が自分で変更・キャンセルを行うと、その結果が自動で台帳に反映されます。店側は通知を受け取って結果を見るだけで、受ける・特定する・直すの3工程が発生しません。

締切の設定、締切後の窓口の案内、変更ボタンをキャンセルより目立たせる構成も設定できます。空いた枠をキャンセル待ちの方へ自動で案内する動きもご相談いただけます。※内容により別途費用と期間が必要です。

料金は月額11,000円〜、初期費用0円〜。電話で受けたキャンセルも管理画面から処理できるため、受け口が複数あっても台帳は1つに保たれます。

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FAQ

キャンセル対応について、よくある質問

Q. キャンセルの電話を減らすと、お客様との接点が減りませんか?
接点の質を分けて考えてください。キャンセルの連絡は、事務的な手続きです。ここに使っていた時間を、来店中の接客や、相談の電話に回すほうが、関係づくりには効きます。むしろ電話対応に追われている状態では、丁寧な接客ができません。
Q. 電話でしか受けないほうが、キャンセルを思いとどまってもらえませんか?
思いとどまるのではなく、連絡せずに来ないという選択が増えます。行けない人は、敷居を高くしても来ません。店にとっての損失は、来ないことではなく、当日まで知らされないことです。連絡が早く来れば、その枠を別のお客様に回せます。
Q. キャンセル料が発生する場合も、自分で操作させていいのですか?
運用次第です。締切前は無料でセルフ操作を許可し、締切後は電話での連絡に切り替える、という設計が一般的です。重要なのは、締切後に「変更できません」と表示して終わらせないこと。必ず電話の窓口を案内して、無断キャンセルへの逃げ道を塞いでください。
Q. キャンセルされた枠を埋める方法はありますか?
キャンセル待ちの登録者へ自動で案内を送る仕組みがあります。空きが出た瞬間に通知が飛ぶため、直前でも埋まることがあります。ただし、待っている人がいなければ通知は送られないため、満席時に待ちの登録ができる導線を作っておくことが前提になります。
Q. 台帳を直す作業は、なくせますか?
お客様が自分で操作した結果が、そのまま台帳に反映される仕組みであれば、なくせます。逆に、電話で聞いた内容を人が入力している限り、この工程は残ります。キャンセル対応の負担の多くは、実はこの入力作業にあります。
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