リピタスRepiTas|たばこ販売の事業計画
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📊 粗利が薄い、という前提から始める
たばこは販売価格に占める税の割合が大きく、小売の取り分が限られる商材です。この構造を踏まえずに「1日◯人来店すれば黒字」という計画を書くと、審査でも実務でも成り立ちません。この記事では、粗利の薄い商材を扱う前提で、事業計画書をどう組み立てるかを整理します。
粗利
まず把握すべき数字
併売
利益の主戦場
許可
計画の大前提
NATURE
ここを踏まえないと、数字が現実離れします。
たばこの小売価格には制度上の仕組みがあり、店舗が自由に値付けできる商材ではありません。「安く売って数を取る」という戦略が使えないことを、計画の前提に置く必要があります。
販売価格に占める税の割合が大きく、小売の取り分は限られます。売上高が大きく見えても、残る利益は薄い——この構造を計画に正しく反映してください。
仕入れた分だけ現金が出ていきます。品揃えを増やすほど在庫金額は膨らみ、資金繰りを圧迫します。
改定の前後で仕入れと販売の条件が変わります。この時期の資金繰りを織り込んでいない計画は、実務で必ずつまずきます。
BUILD
売上高ではなく、残る金額で計算します。
積み上げの順番
① 1箱あたりの粗利を確認する
卸売販売業者との取引条件から、実際に残る金額を出します。ここが分からないまま計画は書けません。
② 1日の販売箱数を、根拠つきで見込む
「立地の人通り × 立ち寄り率 × 購入率」といった形で積み上げます。希望から逆算した数字は、見る人にはすぐ分かります。
③ たばこの粗利だけで、固定費を賄えるか確認する
1箱の粗利 × 1日の箱数 × 営業日数。ここで家賃と人件費を賄えないなら、たばこ単体では成立しません。多くの場合、そうなります。
④ 併売商品で、不足分をどう埋めるか示す
飲料、日用品、軽食、サービス。「何を、どれだけ売れば足りるのか」を数字で示します。ここが計画の本体になります。
⑤ 運転資金と在庫資金を、別に確保する
仕入れに使う現金は、開業費用とは別枠です。売上が入るまでの数か月分と、在庫を回すための資金を積んでおきます。
📐 「売上高」ではなく「粗利」で書く
たばこは単価が高く、売上高は大きく見えます。ところが残る金額は限られます。売上高で計画を語ると、利益が出ているように錯覚します。審査でも実務でも、見るべきは粗利です。
COMBI
たばこは「来店のきっかけ」として位置づけます。
来店頻度の高いたばこ客に、ついでに買ってもらう構成です。粗利率はたばこより高く、在庫の回転も読みやすいのが利点です。
出勤前や休憩時間の需要と重なります。単価は低くても、粗利率と回転で貢献します。
喫煙具やアクセサリー類。需要の構造が変化している領域なので、扱う範囲は慎重に判断してください。
公共料金の収納代行、宅配の取次など。単体の利益は小さくても、来店の理由が増えます。
PREMISE
他業種の計画書にはない、特有の項目です。
たばこの小売販売には財務大臣の許可が必要で、許可が下りなければ事業そのものが成立しません。この前提を計画書の中でどう扱うかは、金融機関にとっても重要な確認事項です。
所轄への事前相談の状況を書く
いつ、どこへ相談し、どのような見通しを得ているか。「これから調べます」という状態では、計画の実現性を示せません。
許可が下りなかった場合の想定を持つ
物件の契約条件、他の候補地、事業内容の変更。備えがあることを示せると、計画の信頼性が上がります。
許可取得の時期を工程に入れる
審査期間を見込んだうえで、開業日を設定しているか。この工程が抜けている計画は、実務経験の不足として見られます。
たばこ以外の収益源を明示する
許可が前提の事業だからこそ、それ以外の柱があることを示すと計画全体が安定して見えます。
MONEY
開業費用だけを積み上げると、必ず不足します。
たばこは在庫を持たないと売れません。品揃えを揃えるための初回仕入れと、その後の補充に必要な現金を、開業費用とは別に確保してください。
事業の経費だけを積み上げて、自分の生活費を忘れるケースが目立ちます。開業後しばらくは、そこから給与を取れません。
改定の前後は、仕入れと販売の条件が変わります。この時期に資金が動くことを想定しておく必要があります。
内装の追加工事、設備の不具合、想定外の手続き費用。計画通りに進むほうが稀です。総額の1〜2割を見ておくと安心です。
LAST
書いて提出したら終わり、にしないために。
事業計画書は融資のための書類であると同時に、開業後に「計画とどれだけずれているか」を確認するための基準でもあります。次の3つを毎月確認する形にしておくと、書類が実務の道具になります。
この3つがずれ始めたときに気づけるかどうかで、その後の対応の速さが変わります。
⚠️ 制度・要件は必ず最新情報をご確認ください
たばこ事業法および関連する制度、融資制度の要件は、改正や運用の変更により変わることがあります。この記事は考え方の整理であり、実際の判断は所轄の財務局・財務事務所、金融機関、および専門家にご確認ください。
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