リピタスRepiTas|税理士 開業計画と資金
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🧮 税理士事務所 開業ガイド|計画・資金編
「いくらかかる?」の前に決めたいのは「毎月いくら稼ぐ事務所にするか」。顧問料と件数から売上を逆算し、そこから固定費・開業資金・運転資金を積み上げる——税理士開業の数字づくりを整理しました。
単価×件数
売上設計の基本式
6ヶ月〜
運転資金の目安
1/3
自己資金の目安
WHY NUMBERS FIRST
税理士の開業は、店舗業のように大きな設備投資を必要としない一方で、顧問先がゼロから積み上がるまで売上が読みにくいという特徴があります。だからこそ、必要資金を「積み上げ見積もり」だけで考えると、運転資金が薄くなりがちです。
先に決めたいのは、目標とする月間売上。顧問料の月額とスポット業務をどう組み合わせ、何件で目標に届くのかを逆算すると、必要な顧問先数・単価・固定費の上限が具体的な数字になります。売上の設計図があって初めて、「開業資金にいくら回せて、運転資金をどれだけ厚く持つか」の判断ができます。
このページでは、①売上の作り方 → ②必要資金の内訳 → ③自己資金と資金調達 → ④開業直後のキャッシュ設計の順で、税理士事務所の数字づくりを整理します。※以下の金額はいずれも一般的な傾向にもとづく目安であり、地域・規模・取扱業務により大きく異なります。登録関連の費用は制度・所属税理士会により異なります。
BUSINESS PLAN
税理士事務所の売上は「毎月入る顧問料」と「時期・案件で入るスポット」の二階建てです。
📐 売上の基本式
税理士事務所の売上は、大きく次の3本柱で組み立てられます。まずはこの構造を頭に入れると、逆算がしやすくなります。
月間売上 = 顧問料(月額)× 顧問先数
+ 決算・記帳代行 + スポット業務
🎯 目標から逆算する
「目標月商」を決め、平均顧問単価で割ると、必要な顧問先数の目安が見えます。たとえば月商の目標を決め、平均顧問単価で割るだけでも、「あと何件の契約が必要か」が具体的な数になります。
目標月商を決める
生活費+固定費+利益から、必要な売上を先に置く
平均顧問単価を置く
業種・規模・関与度に応じた1件あたりの想定単価
必要顧問先数を出す
目標月商 ÷ 平均単価 = 目指す契約件数の目安
※ 単価・関与度・業種構成によって必要件数は大きく変わります。数字は考え方を示すための例です。
💴 単価設計のポイント
「安さ」で件数を取りにいくと、繁忙期に手が回らず単価も上げにくくなります。関与度(訪問/来所/オンライン、記帳の有無、年商規模)で階段状に単価を設計すると、受注後の負担と収入のバランスが取りやすくなります。
🏢 見落としやすい固定費
売上ばかりに目が向くと、毎月出ていくお金の見積もりが甘くなります。とくに税理士会の会費や各種ソフトの月額は、開業前から発生する「固定費」として計画に織り込んでおきます。
※ 会費・ソフト利用料は所属する税理士会・契約するサービスにより異なります。金額は必ず各窓口・提供元でご確認ください。
FUNDS BREAKDOWN
開業資金は「初期投資」と「運転資金」に分けて考えると、必要額が読みやすくなります。
| 費目 | 金額の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 事務所開設費 | 自宅なら小/賃貸は保証金・内装で大 | 自宅開業なら大きく抑えられる。賃貸は保証金・礼金・内装が加わり負担が増える |
| PC・会計/申告ソフト | 中 | 会計ソフト・申告ソフト・電子申告環境。買い切り型かクラウド月額型かで初期負担が変わる |
| 什器・備品 | 小〜中 | デスク・キャビネット・複合機・応接まわり。中古やリースで圧縮可能 |
| 税理士会の登録関連費用 | 制度・会により異なる(要確認) | 登録免許税・登録手数料・入会金など。金額は所属税理士会により異なるため必ず確認を |
| 広告・ホームページ | 小〜中 | 事務所HP・Googleビジネスプロフィール整備など。初回の集客導線に必要 |
| 運転資金 | 数ヶ月〜(厚めに) | 顧問先が積み上がるまでの生活費・固定費。最も削ってはいけない部分 |
💡 登録関連の費用は「制度・会により異なる」前提で見込む
税理士登録にともなう登録免許税・登録手数料・税理士会の入会金や会費は、開業計画に必ず織り込みたい費目です。ただし金額は制度改定や所属する税理士会によって異なります。ここは「およそこのくらい」と決め打ちせず、事務所所在地を管轄する税理士会の公式案内で最新額を確認したうえで資金計画に入れてください。
※ 上表の金額はすべて目安です。開業形態・地域・取扱業務・雇用の有無により大きく変動します。
SELF-FUNDING & LOAN
税理士開業は設備投資が軽い分、資金調達より「自己資金と運転資金の厚み」が論点になりやすい業態です。
一般的な考え方として、必要資金の3分の1程度を自己資金の目安とする見方がよく使われます。税理士は初期投資が小さくても、顧問先が積み上がるまでの生活費が必要になるため、「開業資金+当面の運転資金」を自己資金でどこまで賄えるかを先に確認しておきます。
自己資金だけでは運転資金が心もとない場合、日本政策金融公庫などの創業向け融資制度も選択肢になります。事業計画書と資金繰り計画の精度が審査の要になるため、前段で作った売上の設計図がそのまま役立ちます。税理士自身が創業支援・融資サポートを提供する立場でもあるため、実務としても押さえておきたい分野です。
🔗 公式情報でたしかめる
※ 融資制度の要件・金利・限度額は改定されることがあります。最新の内容は各金融機関の公式情報でご確認ください。
CASH FLOW
税理士開業で最も資金がショートしやすいのは「顧問先が積み上がるまで」の期間です。
顧問契約は一度取れれば毎月続く安定収入ですが、最初の数件が積み上がるまでには時間がかかります。この立ち上がり期に、生活費と固定費(家賃・ソフト・会費)が毎月出ていく——ここを甘く見ると、売上が伸び始める前に資金が尽きてしまいます。
生活費を含めた運転資金は、顧問先が積み上がるまでの期間を長めに見て確保。「思ったより時間がかかる」前提で厚めに持っておくと安心です。
開業直後から黒字化する前提で組まないこと。売上が固定費を上回るまでの月数を見積もり、その間を耐えられる現金を用意します。
家賃・ソフト月額・会費・通信費など、売上ゼロでも毎月出ていく金額を合計し、何ヶ月分を手元に置くかを逆算します。
💡 「設備」より「運転資金」に厚みを
税理士開業は内装や設備にお金がかからない分、浮いた資金を豪華な事務所ではなく運転資金にまわすのが定石です。立ち上がり期を長く耐えられるほど、値下げ受注に頼らず、条件の合う顧問先をじっくり選べます。キャッシュの余裕がそのまま単価の交渉力になります。
CHECKLIST
開業計画書を書き始める前に、数字の抜けがないか確認しておきたい項目です。
※ 登録費用・融資・税制に関する要件は改定されることがあります。最新の要件は所属税理士会・金融機関・所轄官庁の公式情報をご確認ください。
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