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WHY KOENJI

なぜ高円寺は「古着の街」と呼ばれるのか

高円寺(東京都杉並区)は、都内でも古着屋の集積で知られる街のひとつです。駅を中心に商店街と路地が入り組み、数多くの古着店が半径わずかな範囲に軒を連ねていると言われます。「古着といえば高円寺・下北沢」と挙げられることが多いのも、その密度ゆえです。

背景としてよく語られるのは、ライブハウスや小劇場、レコード店や個人経営の飲食店が集まるサブカルチャーの土壌です。学生や若い世代、音楽・アート好きの層が集まりやすく、一点物の古着と相性のよい客層が街に根づいている——そうした文脈で紹介されることが少なくありません。あくまで一般に語られる範囲の話ですが、「古着を探しに来る人が最初から歩いている街」であることは、出店を考えるうえで大きな意味を持ちます。

一方で、これだけ店が多いということは競合も濃いということ。「街の集客力に乗れる」魅力と「その中で選ばれ続ける難しさ」は表裏一体です。このページでは、まず街のどこに何があるのか(エリアの性格)を押さえたうえで、物件タイプ・相場・探し方へと進んでいきます。※本ページの街やエリアの記述は一般的に語られる傾向・雰囲気であり、家賃額や空き状況を断定するものではありません。

AREA MAP

高円寺のエリア別の性格を知る

同じ「高円寺」でも、通りが変われば人通りも雰囲気も変わります。あくまで一般に語られる印象として整理します。

01
北口エリア

古着・カルチャーの中心と言われる

高円寺の古着といえば北口側を思い浮かべる人が多いエリア。商店街や路地に個性的な店が密集し、古着を目的に歩く来街者が多いと言われます。相乗効果で人が集まりやすい反面、空き物件の競争率も高くなりやすい傾向があります。

  • 古着目的の来街者が多いと言われる
  • 店の密度が高く相乗効果を得やすい
  • 人気ゆえ募集はすぐ埋まりやすい
02
南口エリア

飲食・生活感とカルチャーが混在

ライブハウスや飲食店、生活寄りの店も混ざるエリア。北口ほど古着一色ではないぶん、独自色を出しやすいという見方もあります。夜に人が動く通りも多く、業態や営業時間との相性で評価が分かれます。

  • 飲食・夜の人通りと混在
  • 古着色が薄いぶん差別化の余地
  • 時間帯で人の流れが変わる
03
高南通り

幹線沿いで視認性を取りやすい

車通り・人通りともに一定量があり、看板やファサードの視認性を活かしやすい通りとされます。路面区画は目に留まりやすい一方、幹線沿いは相場感がやや高めになりやすい傾向も語られます。

  • 視認性・看板効果を取りやすい
  • 通行量が読みやすい
  • 路面は相場が高めになりやすい
04
ルック商店街

古着店が連なる象徴的な通り

南口から続く、古着や個人店が並ぶことで知られる商店街。「古着を見に来た人」が自然と歩くため、集客の土台に乗りやすいと言われます。人気ゆえに空きが出にくく、出れば競争になりやすいエリアです。

  • 古着目的の回遊が期待できる
  • 店同士の相乗効果が働きやすい
  • 空き区画は希少で競争率が高い
05
パル商店街/庚申通り

アーケード・生活動線で通行量が厚い

駅近のアーケード(パル商店街)や庚申通りは、買い物客の生活動線として通行量が厚いと言われるエリア。幅広い層の目に触れる一方、家賃相場は高めになりやすく、古着以外の業種とも区画を取り合う傾向があります。

  • 通行量が多く認知を取りやすい
  • 幅広い層の目に触れる
  • 相場は高め・区画の競争も強い
06
駅から離れた路地・裏通り

家賃を抑えて世界観で勝負

メイン動線から一本入った路地や、駅からやや歩くエリア。通行量は落ちるぶん相場を抑えやすく、「わざわざ来てもらう」目的地型の店づくりと相性がよいとされます。SNS発信や品揃えでの集客力が前提になります。

  • 相場を抑えやすい
  • 目的地型・世界観で勝負しやすい
  • 発信力・品揃えが集客の前提

※ 各エリアの記述は一般に語られる雰囲気・傾向であり、通行量や相場は時期・区画・沿道条件で変わります。最新の状況は必ず現地と募集情報でご確認ください。

PROPERTY TYPE

物件タイプ別の向き・不向き

同じ古着屋でも、階数や形態で家賃・集客・自由度のバランスが変わります。

物件タイプ相場感向いている注意点
路面1階高め通りすがりの一見客を取りたい/視認性重視家賃負担が大きい。相場が高いエリアほど固定費が重い
2階・地下中〜低め目的来店・世界観重視/家賃を抑えたい看板・階段・入口の見せ方が生命線。ふらっと入られにくい
商店街アーケード区画高め通行量と認知を重視/幅広い層に見せたい相場が高く競争も激しい。商店街ルールの確認が必要
シェア型・間借り低め小さく始めたい/初期費用を抑えたい面積・営業時間・什器に制約。契約条件と役割分担の確認を

💡 高円寺なら「2階・シェア型」も十分に選択肢

古着を目的に歩く来街者が多いと言われる街では、路面1階でなくても「探して来てもらう」導線が成立しやすいのが特長です。まずは2階・地下やシェア型で家賃を抑えて始め、運営が軌道に乗ってから条件のよい路面へ移る——という段階的な出店も現実的な進め方です。

RENT

家賃相場は「額」より「考え方」で捉える

具体的な金額は区画・時期で大きく動きます。ここでは傾向としての目安をつかみます。

📐

広さ(坪単価×坪数)で決まる

家賃は「坪単価 × 坪数」で捉えるのが基本。同じ坪単価でも坪数が増えれば総額は膨らみます。古着屋は在庫量と客動線から必要坪数が決まるため、まず必要な広さを固めてから相場を当てはめるのが順序です。

🏢

階数・立地で大きく変わる

一般に、駅近・幹線沿い・1階路面ほど坪単価は高くなりやすく、2階・地下・裏通りは抑えやすいと言われます。高円寺の中でも人気の通りは相場が上がりやすい傾向があり、同じ街でも区画次第で差が出ます。

💰

家賃だけでなく初期費用も見る

保証金(敷金)・礼金・仲介手数料・前家賃を合わせると、契約時にまとまった初期費用が必要です。居抜きなら造作譲渡料もかかることがあります。月額の家賃だけでなく「入居時にいくら要るか」を必ず合算して比較しましょう。

📊

「家賃は売上の何割か」で判断

家賃が適正かは、額の大小だけでなく想定売上に対する比率で見ます。小売業では家賃を売上の一定割合に収める考え方が一般的です。人気エリアの高い家賃でも、その集客力で売上が伴うなら妥当——という判断ができます。

※ 高円寺の家賃相場は区画・面積・階数・時期により幅があり、本ページでは具体的な金額を断定しません。実際の相場は不動産会社や最新の募集情報でご確認ください。

HOW TO FIND

高円寺で物件を探す・5つの現実的な方法

古着屋の物件は、ネット掲載を待つだけでは出会いにくいのが実際です。

🏠

地域に強い不動産会社を頼る

高円寺・杉並エリアの商業テナントに強い地元の不動産会社は、ネットに出る前の情報を持っていることがあります。「古着屋をやりたい」と業態・希望条件を具体的に伝えておくと、条件に合う区画が出たときに声がかかりやすくなります。

🔁

古着屋の「居抜き」を探す

閉店・移転する古着屋の居抜きは、什器や内装が古着向けに整っていることが多く、初期費用を抑えやすい選択肢です。前テナントと業態が近いぶん改装も最小限で済みます。街の閉店情報は現地やSNSで拾えることがあります。

🚶

現地を歩いて空き・募集を探す

高円寺は路地に物件が多く、ネット未掲載の「テナント募集」の貼り紙が現地にだけ出ていることも珍しくありません。実際に通りを歩いて人通りや隣接店を体感しながら、募集の張り紙や管理会社の連絡先を拾うのは有効な方法です。

📱

SNS・業界の横のつながりを使う

古着はコミュニティが濃い業界です。オーナー同士の横のつながりや、SNSでの「居抜き・間借り募集」の告知から物件が動くこともあります。市場やイベントで顔を広げておくと、募集前の情報に触れる機会が増えます。

🤝

シェア型・間借りから始める

いきなり一店舗を借りず、既存店の一角やシェアスペースを間借りして始める方法。家賃負担と契約リスクを抑えつつ、高円寺での客層や売れ筋を実地で確かめられます。手応えを見てから本格出店に進めるのが利点です。

PROS & CONS

競合が密集する街の、光と影

高円寺の「店が多い」は、味方にも壁にもなります。

集客の相乗効果(メリット)

  • 「古着を買うなら高円寺」という街のブランドに乗れる
  • 古着目的の来街者が最初から歩いているため、集客の土台がある
  • 店をはしごする回遊が起きやすく、一見客に見つけてもらいやすい
  • メディアやSNSで「高円寺の古着屋」としてまとめて紹介されやすい

差別化の必要(デメリット)

  • 近隣に似た品揃えの店が多く、価格や品揃えを比較されやすい
  • 「よくある古着屋」だと埋もれ、再来店につながりにくい
  • 人気エリアは家賃相場が高く、固定費の負担が重くなりやすい
  • 良い物件は競争率が高く、募集が出てもすぐ埋まりやすい

💡 街の集客に乗りつつ、「この店ならでは」を一つ持つ

高円寺の集客力は大きな追い風ですが、そのぶん埋もれない工夫が要ります。ジャンルの絞り込み・価格帯・世界観・入荷の見せ方のどこかで「この店で買う理由」を明確にすること。そして一度来てくれた人を常連にする仕組みが、競合密集エリアでは特に効いてきます。

CHECK POINTS

内見・契約前に確認したいこと

古着屋ならではの視点で、物件のクセを見抜いておきます。

  • 用途:契約で古着(物販)が可能か。用途地域や建物の使用制限に引っかからないか
  • 搬入:大量の衣類・什器・什器什品を運び込めるか。階段・エレベーター・間口の広さ
  • 什器・レイアウト:ハンガーラックや棚を置いたときの客動線と有効面積が取れるか
  • 電気:照明やレジ・空調をまかなえる電気容量があるか(不足なら増設の可否と費用)
  • 原状回復:退去時にどこまで戻す契約か。造作譲渡・スケルトン返しの条件を確認
  • 看板・ファサード:2階や地下なら、通りからどう見せられるか(掲示の可否・位置)
  • 設備状態:空調・給排水・防水など既存設備の劣化。居抜きなら造作譲渡料の内訳
  • 周辺環境:隣接店や通行量、曜日・時間帯での人の流れを実際に歩いて確認

※ 契約条件・用途制限・原状回復の範囲は物件ごとに異なります。契約前に必ず貸主・管理会社・仲介と書面で確認してください。

PITFALL

高円寺で失敗しないための注意点

「高円寺だから大丈夫」で決めてしまうと、あとで効いてきます。

1

「高円寺の路面」に憧れだけで手を出す

人気エリアの1階路面は相場が高く、固定費が重くのしかかります。集客力に見合う売上の見込みがないまま契約すると、家賃比率が高すぎて利益が残らないことに。まず想定売上との比率で妥当性を検証しましょう。

2

通行量を一度きりの印象で判断する

平日と週末、昼と夜で人の流れはまったく変わります。一度歩いただけの印象で決めず、曜日・時間帯を変えて複数回、実際に通りを歩いて確かめること。理想は自分の営業時間帯に合わせた確認です。

3

「街が集客してくれる」に頼りきる

高円寺の集客力は本物ですが、それに乗るだけでは似た店に埋もれます。品揃え・価格帯・世界観のどこかで差別化し、来た人を常連化する仕組みまで用意して初めて、街の力を自分の売上に変えられます。

4

初期費用を家賃だけで比べる

保証金・礼金・仲介手数料・前家賃、居抜きなら造作譲渡料まで含めると入居時の負担は大きくなります。月額家賃の安さだけで飛びつかず、契約時に必要な総額と、開店後の運転資金を合わせて資金計画を立てましょう。

FAQ

高円寺の物件探し・よくある質問

高円寺は家賃が高いですか?
人気エリアや駅近・1階路面ほど坪単価は高くなりやすいと言われます。ただし高円寺の中でも通りや階数によって幅があり、2階・地下や裏通り、シェア型を選べば負担を抑えることも可能です。金額は区画・時期で変わるため、実際の相場は不動産会社や最新の募集情報でご確認ください。
初めての開業でも路面店を借りるべきですか?
必ずしもそうとは限りません。古着を目的に歩く来街者が多いと言われる高円寺では、2階やシェア型でも「探して来てもらう」導線が成立しやすいのが特長です。まず家賃を抑えて始め、軌道に乗ってから条件のよい路面へ移る段階的な進め方も現実的です。
2階でも古着屋は成り立ちますか?
成り立ちます。むしろ家賃を抑えつつ世界観で勝負したい店には向いています。ポイントは、通りからの見せ方(看板・階段・入口)とSNSでの発信で「わざわざ上がってもらう」動機をつくること。目的来店を前提にした品揃えと情報発信が鍵になります。
競合だらけの高円寺で開業して大丈夫ですか?
店が多いことは、古着目的の来街者が集まる集客の土台があるというメリットでもあります。一方で埋もれないための差別化は必須です。ジャンルや価格帯、世界観で「この店で買う理由」を明確にし、来た人を常連化する仕組みを持てば、街の集客力を自分の売上に変えられます。
ネットに出ていない物件はどう探せばいいですか?
地域に強い不動産会社に業態と希望を具体的に伝えて先出し情報をもらう、現地を歩いてテナント募集の貼り紙を探す、古着屋の居抜きやシェア・間借り募集をSNSや業界の横のつながりから拾う——といった方法が有効です。高円寺は路地物件が多く、足で探す価値のある街です。

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