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INTRO

CRMは、入力されなければただの空箱です

顧客管理システム(CRM)を導入したものの、いつのまにか誰も使わなくなった——という話は、規模を問わずよく聞きます。 そして原因を尋ねると、たいてい「スタッフが入力してくれない」という答えが返ってきます。 しかし、これは結果であって原因ではありません。

人は、意味のある作業なら続けます。入力が止まるのは、その項目が自分の仕事に関係ないか、入力した内容が何にも使われていないからです。 美容室に「商談フェーズ」の欄があっても埋められません。整備工場に「業種」の欄があっても意味がありません。 そして、せっかく書いた施術の記録が、次の来店時に誰も見ないなら、書く理由がなくなります。

このページで扱うこと

CRMが定着しない構造的な理由、店舗・中小企業に本当に必要な機能、 そして既製品に業務を合わせるのではなく、商売に合わせて作るという選択肢について整理します。 大企業向けの高機能なCRMを検討している方より、「うちには合うものがない」と感じている方に向けた内容です。

WHY IT FAILS

定着しないCRMには、共通点があります

どれも、意識ではなく設計の問題です。

🧩

自社に関係ない項目が、並んでいる

汎用のCRMは、あらゆる業種で使えるように作られています。その結果、どの業種にとっても「関係ない欄」が半分を占めることになります。使わない欄が並んだ画面は、それだけで入力の意欲を削ぎます。

📝

入力しても、誰も見ない

記録した内容が、次の接客や案内に使われていない。「書いたのに意味がなかった」という体験が数回続けば、入力は止まります。使われる仕組みとセットでなければ、記録は続きません。

入力に、時間がかかりすぎる

必須項目が多い、画面の移動が多い、スマートフォンから開けない。接客の合間に30秒でできないものは、現場では続きません。「あとでまとめて入力する」は、たいてい実行されません。

🔀

予約や売上と、切り離されている

顧客管理だけが独立していると、来店の記録を手作業で転記することになります。予約が入った時点で顧客の記録も更新される、という一体の構造でなければ、入力作業が二重になります。

🏢

大企業向けの機能ばかりで、重い

商談管理、承認フロー、複雑な権限設定。従業員が数人の店にとっては、使わない機能が動作を重くしているだけです。費用も、必要のない部分に払っていることになります。

🎯

何のために入れたのか、決めていない

「顧客管理をしたい」は目的ではありません。再来率を上げたいのか、DMを送りたいのか、担当者以外でも接客できるようにしたいのか。目的が曖昧なまま入れると、必要な項目も使い方も決まりません。

REQUIREMENTS

店舗・中小企業に、本当に必要なもの

機能は少ないほうがいい。ただし、この5つは外せません。

01

来店・取引の履歴が、人単位で積み上がる

いつ来て、何をして、いくら払ったか。これが人ごとに時系列で並んでいることが、CRMの最低条件です。予約が一件ずつ独立して記録されているだけでは、「この人は3か月ぶり」「前回はこのメニュー」が分かりません。次の接客の質は、この履歴があるかどうかで決まります。

確認すること

予約と顧客が、自動でつながっていること

02

記録する項目を、自社で決められる

美容室ならカラーの配合とアレルギー、整備工場なら車種と走行距離、クリニックなら経過と注意事項。業種によって、残すべき情報はまったく違います。既製の項目に合わせるのではなく、自社が必要とする欄を作れることが、入力が続く条件になります。

確認すること

項目の追加・削除ができること

03

接客中に、30秒で入力できる

どれだけ良い項目でも、入力に時間がかかれば続きません。スマートフォンやタブレットから開けて、必要な欄だけを埋められること。過去の記録も、その場ですぐ呼び出せること。この操作の軽さが、現場での定着を決めます。

確認すること

スマホで開けて、動作が軽いこと

04

条件で絞り込んで、案内を出せる

「前回から3か月経った人」「特定のメニューを受けた人」「誕生月の人」。記録が貯まっても、絞り込めなければ活用できません。そして絞り込んだ相手へ、そのまま案内を送れること。ここまでつながって初めて、入力が売上に変わります。

確認すること

抽出と、配信がつながっていること

05

数字が、見たい切り口で出る

新規と再来の比率、来店周期の分布、メニュー別の売上、担当者別の指名率。見たい切り口を3つ決めて、それが出るかを確認してください。「全部見られます」という製品より、必要な3つがすぐ出るほうが実務では役立ちます。

確認すること

見たい3つの切り口を、先に決める

OPTIONS

選択肢は、3つあります

どれが正解かは、要件がどれだけ標準的かで決まります。

安く、早い

① 汎用のCRMを使う

広く使われている製品を、そのまま導入する形。費用が抑えられ、すぐ使い始められます。要件が標準的なら、これで十分です。一方、業種特有の記録の持ち方や、独自の運用がある場合は、どこかで無理が出ます。

自由だが、重い

② ゼロから開発する

完全に自社仕様のものを作る形。理想どおりになりますが、開発費と期間、そして公開後の保守を自分で持つことになります。要件が固まっていない段階で着手すると、作り直しが発生します。

中間の選択

③ 完成品に、足して作る

基本の機能は完成しているものを使い、自社に必要な部分だけを追加で作り込む形。初期の負担を抑えつつ、業種特有の要件にも対応できます。提供側が自社で開発している製品でなければ、この形は取れません。

観点① 汎用CRM② ゼロ開発③ 完成品+作り込み
初期の負担小さい大きい小さい
使い始めるまですぐ数か月〜短期間
項目の自由度製品の範囲内完全に自由相談して足せる
予約との連動別ツールなら要連携作り込める標準で一体
保守の担い手提供側自社提供側
向いている状況要件が標準的要件が特殊で規模も大きい標準+一部が特殊

REPITAS

③を選べるのは、自社で開発しているからです

当社の予約・顧客管理システム「リピタス(RepiTas)」は、予約と顧客管理が最初から一体になっています。 予約が入れば顧客の記録が作られ、来店すれば履歴が積み上がる。転記の作業が発生しないため、入力が止まる最大の理由が構造的に取り除かれています。

そのうえで、当社が自社で開発している製品のため、「この店だけに必要な項目」「この業種特有の記録の持ち方」を追加で作り込むことができます。 既製品の型に業務を合わせる必要がありません。※内容により別途費用と期間が必要です。

ご相談いただける作り込みの例

  • 業種に合わせた記録項目(施術内容、使用した薬剤、車両情報、経過メモなど)
  • 次回の案内を出す条件(前回から◯日、特定メニューの利用者、来店回数など)
  • 会員区分やランクの設定と、区分ごとの扱いの出し分け
  • スタッフの権限(誰がどこまで顧客情報を見られるか)
  • 見たい切り口でのレポート(新規再来比率、来店周期、担当者別など)
  • 多店舗での共有範囲(顧客情報を全店で見るか、店舗内に閉じるか)

料金は月額11,000円〜、初期費用0円〜。Web予約・LINE予約・自動リマインド・顧客管理までを含んだ状態から始められます。 「顧客管理だけ後から足したい」という進め方にも対応しています。まず予約の受付だけ導入し、記録が貯まり始めてから活用の範囲を広げる、という順番でも構いません。

HOW TO START

導入を成功させる、5つの順番

機能を選ぶ前に、決めておくことがあります。

01

何のために入れるかを、1つに絞る

再来率を上げたいのか、担当者以外でも接客できるようにしたいのか、案内を送りたいのか。目的が複数あると、必要な項目も使い方も決まりません。まず1つに絞ってください。他の用途は、動き始めてから足せます。

02

記録する項目を、5つ以内で決める

最初から20項目を用意すると、誰も埋めません。「これがないと次の接客で困る」という項目だけを5つ選んでください。運用しながら、必要になったものを足していくほうが定着します。

03

入力する場面を、業務の中に固定する

「気づいたときに入力する」は、実行されません。会計時に、施術後に、退店後に——という具体的な場面を決めてください。誰が入力するかも、あわせて決めます。

04

貯まった記録を、使う場面を作る

入力しても誰も見ないなら、必ず止まります。接客の前に前回の記録を開く、月に一度、条件で絞って案内を送る。使う場面があるからこそ、記録に意味が生まれます。

05

1か月後に、続いているかを確認する

入力率が下がっているなら、項目が多すぎるか、入力の場面が決まっていないか、使われていないかのどれかです。原因を特定して直せば戻ります。放置すると、そのまま使われなくなります。

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FAQ

顧客管理システムについて、よくある質問

Q. CRMと顧客管理システムは、違うものですか?
ほぼ同じ意味で使われますが、文脈によって指す範囲が変わります。CRM(顧客関係管理)はもともと、営業活動や商談の管理まで含む広い概念です。店舗で「顧客管理システム」という場合は、来店履歴や施術の記録、次回の案内といった、より実務に近い範囲を指すことが多くなります。自社が必要としているのがどちらかを先に整理すると、製品選びの範囲が絞れます。
Q. エクセルでの顧客管理から、乗り換えるべきですか?
困っている症状で判断してください。複数人が同時に触って上書き事故が起きている、条件で絞り込んで案内を送りたい、予約情報と顧客情報を毎回突き合わせている——このどれかに当てはまるなら、乗り換える価値があります。逆に、1人で管理していて件数も安定しており、活用の予定もないなら、まだエクセルで十分です。
Q. 項目を自由に作れるシステムのほうが良いのですか?
自由度は高いほうが良いとは限りません。項目を無制限に作れるシステムでは、使わない欄が増えて入力が止まる、という別の問題が起きます。重要なのは「自社に必要な項目が作れて、不要な項目を消せる」ことです。最初は5項目程度から始めて、運用しながら足していくほうが定着します。
Q. 既存の顧客データを、移行できますか?
形式によります。エクセルやCSVで管理していれば、多くの場合は取り込めます。ただし、同一人物の判定(名寄せ)のルールを事前に決めておく必要があります。表記のゆれや重複をそのまま移すと、使いにくいデータベースができあがります。移行の前に、一度データを整理する時間を取ることをおすすめします。
Q. 小規模な店でも、顧客管理は必要ですか?
必ずしも必要ではありません。お客様の顔と事情を全部覚えていて、それで困っていないなら、そのままで構いません。検討すべきなのは、覚えきれなくなってきた、スタッフが増えて共有が必要になった、「前回いつ来たか」を聞かれて答えられなかった、といった具体的な症状が出たときです。
Q. カスタマイズには、どれくらい費用がかかりますか?
内容によって大きく変わるため、一律にはお答えできません。項目の追加程度であれば標準の設定で済むこともありますし、独自の処理を作り込む場合は別途の費用と期間が必要になります。まず、何をしたいのかを具体的にお聞かせいただければ、標準機能で足りるかどうかも含めてお答えします。
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