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CHECKED

審査で実際に見られている、4つのこと

様式を埋めることが目的ではありません。

01

数字に根拠があるか「会員100名を目指します」ではなく、「マット面積◯㎡ ÷ 1人あたり◯㎡ × クラス数 = 延べ◯名、稼働率◯%で会員◯名」という積み上げがあるか。希望から逆算した数字は、見る人にはすぐ分かります。

02

なぜその立地なのかを説明できるか商圏の人口、競合ジムの位置、駅からの距離、駐車場の有無。「良さそうだったから」では計画になりません。

03

会員が集まるまでの資金があるか最も見られる項目です。開業初月から満員になるジムはありません。売上がほぼゼロの数か月を、家賃と生活費込みで乗り切れるかが問われます。

04

退会を織り込んでいるか入会数だけを積み上げた計画は、実務を知らないと判断されます。会員数は入会数と退会数の差でしか動きません。継続率の想定が入っているかは、重要な確認点です。

BUILD UP

売上は、キャパシティの上限から逆算する

希望する月商から始めると、必ず破綻します。

積み上げの順番

① 1クラスに入れられる人数を出す

マット面積 ÷ 1人あたりに必要なスペース。ミット打ちには相応の間隔が要るため、詰め込めません。ここが物理的な上限です。

② 1日のクラス数を決める

平日の夜、土日の午前。会員が通える時間帯にしかクラスは置けません。1日中開けても、日中は埋まりません。

③ 延べ受け入れ可能数を計算する

1クラスの人数 × クラス数 × 営業日数。通い放題の場合は、会員1人あたりの平均来館回数で割ると会員数の上限が出ます。

④ 稼働率を、控えめにかける

全クラスが満員になることはありません。1年目は上限の40〜60%程度を見込むなど、保守的な前提で計算してください。

⑤ 会費をかけて、月商を出す

ここで出た金額が、家賃・光熱費・返済・生活費を上回るか。上回らないなら、会費か規模の設計を見直す必要があります。

📐 上限を先に出す理由

マット面積とクラス数で、受け入れられる会員数には天井があります。その天井まで埋めても固定費を賄えないなら、その計画は最初から成立していません。集客の努力では解決できない部分なので、最初に確認すべきです。

RETENTION

入会数だけの計画は、実務を知らないと見られる

会員数は、入会と退会の差でしか動きません。

たとえば毎月10名入会しても、毎月10名退会すれば会員数は増えません。計画書には、この差がプラスになる根拠を書く必要があります。

入会の見込みと、その根拠

商圏人口 × 想定される関心層の割合 × 到達できる範囲。チラシ・SNS・地図での露出など、手段ごとに何人を見込むかまで書けると説得力が出ます。

退会の想定

格闘技系のジムは、入会から3か月目に離脱が集中する傾向があります。この時期に何をするかが書かれていると、実務が分かっていると伝わります。

月次の会員数の推移

1年目・2年目の月ごとに、入会数・退会数・在籍数を並べます。右肩上がりの直線より、現実的な凹凸があるほうが信頼されます。

損益分岐となる会員数

固定費 ÷ 会費。この人数を何か月目に超える計画かが、返済の見通しに直結します。

FUNDS

資金計画で、必ず分けて書く4項目

設備資金と運転資金を混ぜると、審査でも実務でもつまずきます。

🏗️

設備資金(物件・内装・防音)

保証金、内装、床の補強、防音・防振工事。格闘技ジムは防音の費用が読みにくく、物件によって大きく変わります。見積もりを取ったうえで書いてください。

🥊

設備資金(器具)

リング(設置する場合)、サンドバッグ、マット、ミット、グローブ、更衣室の設備。リングを入れるかどうかで総額が大きく変わります。

🏃

運転資金(最も忘れられる)

会員が集まるまでの家賃・光熱費・人件費。売上がほぼゼロの数か月分を見込んでください。ここが薄い計画は、審査でも実務でも真っ先に問題になります。

🍚

生活費と返済

事業の経費だけを積み上げて、自分の生活費を忘れるケースが目立ちます。融資の返済額を含めた損益分岐を計算しないと、黒字でも現金が尽きます。

⚠️ 制度の要件は必ず最新情報をご確認ください

創業時の資金調達では日本政策金融公庫の創業向け制度や、自治体の制度融資が候補になります。要件・金利・必要書類は制度や時期によって変わります。この記事は考え方の整理であり、実際の申込にあたっては各金融機関の最新の案内および専門家にご確認ください。

EXTRA

格闘技ジムだからこそ、書いておくべきこと

他業種の計画書にはない、この業態特有の項目です。

01

安全管理と保険の体制接触を伴う競技である以上、負傷のリスクは避けられません。施設賠償責任保険への加入、スパーリングのルール、入会時の同意書——これらを整えていることは、計画の信頼性を高めます。

02

近隣対策打撃音と振動は階下や隣室に伝わります。苦情は営業の継続そのものを脅かします。物件の条件と防音の対策を書いておくと、リスクを理解していると伝わります。

03

指導者の体制自分1人か、複数か。1人の場合、体調を崩したときにクラスをどうするか。属人性の高い事業であることを認識しているかが問われます。

04

フィットネス層と競技層の両輪会員数の規模で言えば、フィットネス目的の層が多数派です。競技志向だけを想定した計画は、市場を狭く見ていると判断されます。両方を扱う場合は、時間帯やクラスをどう分けるかまで書いてください。

NEXT STEP

計画書は、開業後に使えてはじめて価値が出る

事業計画書は融資のための書類であると同時に、開業後に「計画とどれだけずれているか」を確認するための基準でもあります。 ところが実際の数字が手元になければ、ずれに気づけません。今月の入会数と退会数、クラスごとの参加人数、2週間来ていない会員の数——この3つが分からない状態では、計画は書類のまま終わります。

私たちは、開業に合わせたホームページの制作と、予約・顧客管理システム(リピタス/RepiTas)をご提供しています。 クラスの予約と来館履歴が自動で残るため、月次の数字を集計作業なしで確認できるようになります。開業前から体験の予約を受け付けられる状態にしておくことも可能です。

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FAQ

事業計画書についてよくある質問

融資はどこに申し込むのが一般的ですか?
創業時の資金調達では、日本政策金融公庫の創業向けの制度や、自治体の制度融資が候補になります。要件・金利・必要書類は制度ごとに異なり、変更されることもあるため、必ず各機関の最新情報をご確認ください。
自己資金はどれくらい必要ですか?
制度によって求められる考え方が異なります。一般に、金額そのものより「どうやって貯めたか」が見られる傾向があります。計画的に準備してきた経緯を説明できることが重要です。
競技歴があれば有利になりますか?
事業の実現性を裏づける要素にはなりますが、それだけで通るわけではありません。競技の実績と、経営として成立させる計算は別のものとして評価されます。
リングは最初から必要ですか?
必要かどうかは、狙う層によります。フィットネス中心ならリングなしでも成立し、初期費用を大きく抑えられます。競技志向を本格的に扱うなら必要ですが、その分の資金と面積を確保できるかを先に確認してください。
会費はいくらに設定すべきですか?
キャパシティの上限と固定費から逆算してください。近隣相場に合わせるだけだと、受け入れ人数の上限に達しても赤字という状態になり得ます。
計画通りにいかなかったらどうなりますか?
ずれること自体は珍しくありません。重要なのは、月次で数字を確認してずれに気づける状態にしておくことです。気づくのが早いほど、打てる手が残ります。

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